死にたみと生きる

 

死にたいと思っていたことがある。

 

 

 

 

高校生の時。

多感な時期という言葉で終わらせてしまうのは簡単だ。

 

実際、学校カウンセラーに「今だけだよ」と言われたこともある。

この時期はみんな不安定だから、と知ったかぶりをされてとてもムカついた。

 

もしこの地獄を皆が味わっているのなら、と想像してさらに絶望した。

一人だけ笑えずに死にたいと漏らしてる私の弱さに絶望した。

 

泣きながら教室に帰り、仲の良かった友達を困らせた。

授業をひとり抜け出して受けさせられたカウンセリングは、一つも私を救わずに死にたみを加速させた。

 

 

死は救済だ。

生きているこの世界がきっと地獄なのだ。

死はこの地獄から抜け出せる唯一の方法だ。

 

当時と比べて死にたいと思う頻度も濃度も改善している今でもこの考えは変わらない。

きっと一生変わらないのだろう。

あの時の気持ちを忘れない限り。そして忘れることなどできないのだから。

 

 

 

あの時の死にたさは、今の私の根本である。